葛西臨海水族園の「海鳥学入門」に参加しました。

葛西臨海水族園で開催された「大人のための動物園・水族園講座-海鳥学入門」に参加しました。
葛西臨海水族園で飼育している海鳥のフェアリーペンギン、フンボルトペンギン、キングペンギン、イワトビペンギン 、エトピリカ、ウミガラスを題材にした講義とフィールドワークを交えた講座を一日楽しみました。

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葛西臨海水族園には、フェアリーペンギン、フンボルトペンギン、キングペンギン、イワトビペンギンという4種類のペンギンがいるそうです。
フンボルトペンギンは123羽おり、その多くが葛西臨海水族園で生まれたそうです。餌の時間になると一番元気に泳ぎ回り、勢い余って水上に飛び出すほどです。
ペンギンエリアは、フンボルトペンギンの実際の生息地の岩山を型にしてつくられたそうです。イワトビペンギは、岩の上を元気に跳ねていました。平地や氷の上に住むキングペンギンには少し歩きにくい環境のようでしたが、のんびり暮らしているように見えました。
フェアリーペンギンは、他のペンギンより小さいので柵で囲ったエリアで飼育されています。毛が茶色でぱさぱさのフェアリーペンギンは、27歳の最長老ペンギンですが、食欲は旺盛で元気です。

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骨格標本や剥製を見ながらの海鳥の話は、とてもよくわかりました。
特にペンギンの体内に脚の骨が隠されていることには驚きました。
海鳥は、哺乳類と比べると外見がずいぶん異なるように思いますが、骨格はよく似ていることがわかりました。どちらも肩から腕の骨が伸び、腰から脚の骨が伸びています。
海鳥が羽を折りたたんだ姿は、窮屈な姿だと思っていましたが、人に置き換えると手のひらをお尻のあたりに回した姿であり、割と自然な姿であることがわかりました。
エトピリカは、パフィンの仲間でシベリアには今もたくさん生息しているそうですが、日本にはごく僅かしか生息していないとのことです。海を超えて渡ってきたそうです。高山を超え、大海を渡る海鳥の身体能力の高さを感じました。

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上の写真は、イワトビペンギンの骨格標本、下の写真は、エトピリカの骨格標本です。よく見ると同じ海鳥でも違いがあります。
イワトビペンギンは、岩山を飛ぶときにバランスを取るため、尻尾の骨が発達しています。ペンギンが空を飛べないのは、腕の骨が太くなって水中で水を力強く搔くために適した形になっているからだそうです。エトピリカやウミガラスの腕の骨とは違います。
エトピリカやウミガラスは空を飛ぶこともできるし、水中を泳ぐこともできます。ペンギンは南半球に生息し、エトピリカやウミガラスは北半球に生息しています。

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お土産にフンボルトペンギンの特製缶バッチをいただきました。
いつも持ち歩いている鞄につけています。


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